(投稿者:河野周輔)

社会保険料を支払うと、個人の税金(所得税と住民税)が安くなる、という関係を図で示すと次のようになります。

横軸は給与年収です。年収120万年から3,600万円まで取っています。赤線はその年収に対する個人の社会保険料負担額です。青棒はその社会保険料を支払ったときにどれくらい所得税・住民税が安くなるかを表しています。(社会保険料控除と基礎控除のみを考慮しています。)

年収が多くなると所得税・住民税の税率が合計で50%となりますが、青棒の金額が、ちょうど赤線の半分くらいのところに位置しているのは約150万円の社会保険料の支払いに対して、約75万円の税金が安くなるということを意味しています。

社会保険の支払いによって赤線についてはキャッシュアウトしてしまいますが、一方で青棒だけ税金が安くなっていますので実質としては「赤線の金額-青棒の金額」だけキャッシュアウトしていることになります。

逆に、社会保険を全く支払わないのであれば、「赤線の金額-青棒の金額」だけ社会保険を支払う場合に比べて手許にキャッシュを残すことができるということなります。

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