利益が400万円以下の中小法人の実効税率を説明してきましたが、400万円超の実効税率についても計算してみましょう。利益(厳密には所得)に応じて、それぞれ次のようになります。地方法人税は便宜上、住民税率の中に含ませています。
~400万円以下
21.42086% =(15%+2.595%+4.8688%)/(1+4.8688%)(注)
2.595%=15%×17.3%(住民税率)
4.8688%=3.4%+3.4%×43.2%(事業税率)
400万円超~800万円以下
23.20359% =(15%+2.595%+7.3032%)/(1+7.3032%)(注)
7.3032%=5.1%+5.1%×43.2%(事業税率)
800万円超
34.3348% =(23.9%+4.1347%+9.5944%)/(1+9.5944%)(注)
4.1347%=23.9%×17.3%(住民税率)
9.5944%=6.7%+6.7%×43.2%(事業税率)
800万円超になると、国税の法人税率が15%→23.9%と8.9%も上昇するため、実効税率についても23.20359%→34.3348%と11.13121%も上昇します。