(投稿者:河野周輔)

社会保険料を支払うと、実は所得税計算が安くなる計算が行われます。「社会保険料控除」という所得控除がありまして、支払った社会保険料については税率を掛ける前の所得からマイナスされます。税額控除ではなくて、所得控除です。社会保険料を年間100万円支払っている人で、所得税率+住民税率が30%ですと、100万円×30%=30万円の所得税+住民税が安くなっているということです。住民税にも社会保険料控除がありますので左の計算になります。

社会保険料は高いので、憤りを感じている人もいらっしゃるでしょうが、支払った社会保険料の何%かは、税金が安くなっています。人の考え方はそれぞれですので、社会保障が受けられてしかも税金まで安くなるとはなんて素晴らしい制度なんだと思う人も中にはいらっしゃるかもしれません。

世の中には社会保険料を敢えて低くしている人がいます。月給100万円なのに月給10万円の給与にして健康保険料・厚生年金料を支払ったり、法人で健康保険・厚生年金に入らないといけないのにそれらに入らずに、個人で国民健康保険・国民年金に入ったりしたりする人達です。こういった人達は支払う社会保険料が少なくなる分、正規に社会保険料を支払っている人よりも所得税・住民税を多く支払っていますし、将来の厚生年金受取額も正規の人よりも少なくなります。

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