税理士と顧問先紹介会社3

カテゴリー: 法人税のハナシ

(投稿者:河野周輔)

一度顧問契約が開始してしまえば、長く仕事が続けられることが見込まれるので、例えば年間報酬の30%で紹介してくれる紹介会社があったとすれば、私であればそれはすごく安い紹介手数料であると感じ、利用したいという気持ちにかられてしまいます。

であるならば、年間報酬の30%でお客さんを紹介しますよ、という紹介会社から電話がかかってきた場合にその紹介会社からお客さんを紹介してもらうか、というと私の場合の答えはNoです。

Noとなる最大の理由は、そういった紹介会社がすべて「うさんくさい」からです。世の中にはもしかすると善良な紹介会社があって、本当に税理士を探していて困っている会社を紹介してくれるところもあるのやもしれませんが、紹介会社と紹介される会社がグルになり税理士と顧問契約を結ばせて、紹介手数料を徴収して、その後グルになっている会社がすぐに解約を申し出ることも、やろうと思えば簡単にできてしまいます。

繰り返しになりますが、もしかすると、善良な紹介会社があってそこから紹介してもらうことができればお客さんも税理士も紹介会社もみんなハッピーになれるわけですが、詐欺まがいの紹介会社があるかもしれないという心配が頭に浮かぶばかりに、紹介会社を利用する気にはなれないというところです。マルチ商法でうまくいけば儲かるという話があって、確かに自分がうまく立ち回ることができれば儲かるのかもしれないのけれども、そういったうまい話が簡単に実現できるはずはなく、自分が食い物にされるに決まっているからそういう話が来ても最初から相手にしない、という考え方と同様のことを顧問先紹介会社に対しては感じてしまいます。

果たして、善良は紹介会社は存在しているのでしょうかね。存在しているのだとすれば「悪貨は良貨を駆逐する」の状態になっているのかもしれませんね。

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