(投稿者:河野周輔)

パソコンでの作業効率を上げるには、とにかくマウスを使わずにキーボードで操作することです。そこで、秀丸ファイラーをキーボードで素早く起動する方法をご紹介します。

キーボードだけで秀丸ファイラーを起動する

オプションの[プログラム]タブから、「タスクトレイに常駐させる」にチェックをつけます。
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そうすると、タスクトレイに秀丸ファイラーが常駐するようになります。
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次に「常駐の詳細」の設定を行います。
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以上の設定ができると、Ctrl+Alt+Fを押すと、すぐに秀丸ファイラーを起動させることができますのでマウスに手を伸ばすことなく、思いついたときにファイル操作を開始することができるようになります。
(投稿者:河野周輔)

フォルダやファイルの操作をマウスで行っていると、誤ってフォルダ・ファイルをドラッグアンドドロップしてどこか意図しない場所へ移動してしまうことがあります。これを防止する方法があります。

ドロップ時に確認メッセージを表示させる

オプションの[安全操作]タブから「ドロップ時に確認メッセージを表示」にチェックを入れます。


そうすると、フォルダやファイルをドラッグアンドドロップするときには次のように確認メッセージが表示されます。


このメッセージが表示されることにより、誤ったファイルの移動を未然に防いでくれることができます。ただ、常にドラッグアンドドロップでファイルの移動を行っている方にとっては毎回このメッセージが出てしまうのは煩わしく感じると思います。私の場合には、ファイルの移動は常にCtrl+X(切り取り)を行い、移動先でCtrl+V(貼り付け)で行っています。マウスでのファイル移動は行いません。そうすることで意図しないドラッグアンドドロップでのファイル見失いを防ぐことができます。秀丸ファイファーが「ドロップする操作を選択してください」のメッセージが登場するときは、意図せず誤ってファイルを移動させようとするときですのでこのメッセージが出たときはキャンセルかEscキーを押すことでファイル移動を防止することができるようになります。
(投稿者:河野周輔)

操作対象のフォルダから、1つ上の階層のフォルダに移動する場合、下図アイコンをクリックすると1つ上の階層のファルダに移動することができます。

ただ、このアイコンのところまでマウスを持っていくのは少々面倒ですので、他の1つの階層のファルダに移動する方法をご紹介します。

背景をダブルクリックして1つ上へ移動する

オプションで設定を行います。


キーボードのバックスペースで1つ上へ移動する

キーボードのバックスペースを押すと、1つ上の階層のフォルダへ移動できます。これは設定は必要なく、最初からできるようになっています。[ツール]→[キー割り当て]を選択すると、次の画面になります。

ここで、「1つ上のフォルダへ」が「BackSpace」で割り当てられていますので、そのように動作するということです。これ以外にも、
戻る:Alt+←
進む:Alt+→
新規ウィンドウ:Ctrl+N
新規タブ:Ctrl+T
あたりは便利ですので是非使ってみてください。

(投稿者:河野周輔)

設定を何も行わない場合、下の赤い囲みの部分をマウスでクリックしても、ファイルを選択することができません。ファイル名そのものを選択する必要があります。

下の画像では「ピクチャ」が選択されていますが、「ピクチャ」だけが青い選択状態となっており、また、「ピクチャ」だけが周りに点線で囲まれている状態になっています。これは、「ピクチャ」そのものをクリックしないと選択できないという意味になります。

行のどこかをクリックして選択できるようにする

ファイル名そのものを選択するよりも、ファイル名の行のどこかしらをクリックすればファイルを選択できるようになると便利です。
[ツール]→[オプション]→(全般タグ)[デザイン/操作]から「行全体を選択する」にチェックを入れます。

この設定を行いますと、ファイル名だけでなく、行のどこであってもクリックすればファイルを選択状態にすることができ、マウス操作での作業が便利になります。

(投稿者:河野周輔)

世のファイラには、当然備わっている機能なのですが、頻繁にアクセスするフォルダを登録しておく機能が秀丸ファイラーにもあります。秀丸ファイラーの場合、その機能を「ブックマーク」と呼びます。ブラウザのブックマークと同じように使えるということです。

ブックマーク(よく使うフォルダ)を登録する

[表示]→[サイドバー]→[ブックマーク]を選択します。

ブックマークと併せて必ず行っておきたい設定1(3列表示)

[表示]→[サイドバー]→[タブごとのフォルダ]を選択します。

左にブックマーク、真ん中にツリーフォルダ、右にファイル一覧が表示されるようになります。

ブックマークと併せて必ず行っておきたい設定2(表示の保存)

[ツール]→[オプション]から、[プログラム]タグの中の「初期サイドバー」を「全て記憶」にします。これを行わないとブックマーク部分の表示が再起動したときに表示されなくなってしまいます。
(投稿者:河野周輔)

ファイル名が一番長いものに合わせて、自動的に幅を伸縮させる

ファイル名が長いものが、そのフォルダに含まれている場合には何もしないとファイル名が隠れてしまいます。隠れないようにするために、一番長いファイル名に合わせて表示を自動的に広げてくれる設定です。

(投稿者:河野周輔)

前回からの続きで、ファイラの表示を見やすくする設定をご紹介します。

[ツール]→[オプション]→(全般タグ)[デザイン/操作]から表示設定を行います。

ストライプ表示(1行おきに背景色を付ける)

こちらの設定も行っておくと視認性が向上して作業が行いやすくなります。

(投稿者:河野周輔)

秀丸ファイラーClassicを使用する場合に行っておくと使いやすくなる表示設定についてご紹介します。

表示のオプションは、次の手順に従って行います。
[ツール]→[オプション]→(全般タグ)[デザイン/操作]



グリッドライン(区切り線)を入れる

行と列の間に区切り線を入れると見やすくなります。


上の設定により次のように区切り線が入ります。

(投稿者:河野周輔)

秀丸ファイラーClassicとDropboxの相性は非常に良く、Dropboxをインストールしていることによる遅延は生じないのですが、シェルエクステンションの表示更新により、多少画面がチラつき、また、多少時間がかかってしまうところがあります。そのため、Dropboxのシェルエクステンションを無効化することをオススメします。

シェルエクステンションを非表示にすれば、軽快な動作する秀丸ファイラーClassicがさらに軽快に動作します。小さい差かもしれませんが、常時、秀丸ファイラーClassicを使っていますと以外と大きな差になってきますのでシェルエクステンションを非表示にしてみましょう。

シェルエクステンションを非表示にする方法は、次の記事に記載しておりますので、こちらに従って行ってみてください。→ ファイラAs/Rを使う7(Dropboxとの相性問題)

(投稿者:河野周輔)

私の場合、これまでファイラーはAs/rを使っていました。
ファイラAs/Rを使う1
ファイラAs/Rを使う2(表示設定)
ファイラAs/Rを使う3(お気に入り)
ファイラAs/Rを使う4(ドラッグ&ドロップ設定)
ファイラAs/Rを使う5(インクリメントサーチ)
ファイラAs/Rを使う6(現在フォルダの変更)
ファイラAs/Rを使う7(Dropboxとの相性問題)
ファイラAs/Rを使う8(フォルダの連番作成)
ファイラAs/Rを使う9(フォルダの連番作成・応用)

ただ、As/Rの最大の弱点はDropboxとの相性が悪いところです。Dropboxで管理しているフォルダ、ファイルをAs/Rで表示させるとAs/Rの動作に若干遅延が生じてしまいます。ファイル名を変更したり、ファイルをコピー・移動させる度に生じてしまうこの遅延が気になっていました。

一方、秀丸ファイラーClassicは、Dropboxとの相性問題がまったく生じず、遅延は起こりません。「Dropboxを使っている」方にとっては秀丸ファイラーClassicですと非常に高速に仕事ができるようになりますのでオススメです。SSD特有のプチフリも起きません。

ファイル操作がストレス無く高速に行えることは、パソコン仕事にとって非常に重要なことです。Dropboxを使っていて、良いファイラがないとお嘆きの方は、是非試してみてください。

(秀丸ファイラーClassicの外観です。)

(投稿者:河野周輔)

(前回からの続きです)
前回書いたようにA社はまず最初に「56万円をくれ」と言ってきたわけで、こういうことを言い出すところあたりが不信感を抱かせることになっていることに向こうは気付いていないのでしょうかね。7件紹介できなかった場合は、その分返金するとは言っているものの、先に支払ってしまったお金を返金してもらうには非常に労力がかかるというのはすぐにわかります。

少し、話を聞いただけでも、

・その紹介会社はいくつもの紹介できる駒を持っているわけなので契約するつもりもない会社を当てつけてすぐに契約解除して引き上げさせるのではないか

・お金は先に徴収しておくのは紹介先の税理士からサービスに満足いかない結果があったにお金を支払ってもらえないことを予め防止する意味があるのではないか

ということが考えついてしまいます。

私が、営業の師匠から教わった営業の鉄則に、「自分の都合は話すな。相手の都合を考えろ。」というものがあります。これに当てはめると、A社は自分の都合だけしか話していないので、この場合は正に鉄則があてはまり、このサービスを購入しようかなという意欲が全く湧かない結果となりましたね。(というよりも不信感しか残りません。)

(投稿者:河野周輔)

(前回からの続きです)
A社「税理士さんには1年で7件の顧問先をこちらから紹介することを確約させてもらっている。」
A社「ただ、年間7件を紹介するにあたってこちらとしても紹介する会社とコミュニケーションを取ったり、管理する業務が生じるので、1件の紹介につき8万円をいただくことになっている。」
A社「ついては7件紹介することを確約しているので7件×8万円の56万円を最初にお支払いいただきたい。」
河野「・・・・・」
A社「万が一、1年間で7件紹介できなかった場合には、もちろん紹介できなかった件数×8万円は返金する。」
(――7件を紹介するにあたってまず、56万円を徴収するのだね。利用する側の立場に立てば紹介が成立してから請求されるのであれば話は理解できるんだけど、最初に56万円徴収する意味は、完全にA社の都合だなあ・・・。)

(続きます)

(投稿者:河野周輔)

(前回からの続きです)
A社「紹介できる取引先を数多く抱えていて、そこに紹介することができる条件のマッチする税理士を現在探しているところである。現在、数人の税理士と既に紹介をする話が進んでいるところである。」
A社「年間顧問料は30万円~50万円くらいになると思う。御社はこの金額の場合、請けてもらうことは可能か?」
河野「会社の規模と作業量にもよって可能かどうかを判断させていただきたい。」
A社「こちらからは年間7件の顧問を御社に紹介したいと考えている。年間7件の受注というのは可能か?」
河野「可能であると思う。」
(――年間7件?年間の件数提示がなぜ必要になるのか?税理士を探している会社と顧客を探している税理士がうまくマッチできたのであれば、それは件数云々の問題ではなく、年に1件であっても結びつけることができれば顧客と税理士の利益になるので結構なことであり、たとえ0件であってもそれはそれでしょうがないではないか。まず件数の提示があるのはおかしい話である・・・。まともな感覚の会社ではなさそうだ・・・。)

(続きます)

(投稿者:河野周輔)

顧問先紹介会社から電話がかかってきた事例についてご紹介してみたいと思います。通常は顧問先紹介会社から電話がかかってきた場合にはすぐにお断りするのですが、以下の内容は、電話がかかってきて、すぐには顧問先紹介会社とは気付かずに、どっぷりと話を聞いてしまったケースになります。

(顧問先紹介会社をA社とします。)
A社「現在、税理士を探している会社が弊社の取引先にいて、条件に合った税理士を探しているところである。」
河野「御社は顧問先を紹介する仲介会社ですよね?」
A社「紹介会社とは違う。取引先のなかには新規設立したばかりの会社が多くあり、その会社を税務面でサポートしてくれる税理士を探している。新規設立のサポートに強い税理士を探しているところである。」
河野「大変失礼した。てっきり顧問先紹介会社の営業電話かと思ってしまった。弊社のことはどうやって見つけたか?」
(――紹介会社ではないのであれば税理士を探している会社と直接、契約ができるであろうから願ったり叶ったりの話!)
A社「ホームページから見つけた。」
河野「そういうことであれば是非、一度面談などして詳しいお話を聞かせていただきたい。」

(続きます。)

(投稿者:河野周輔)

一度顧問契約が開始してしまえば、長く仕事が続けられることが見込まれるので、例えば年間報酬の30%で紹介してくれる紹介会社があったとすれば、私であればそれはすごく安い紹介手数料であると感じ、利用したいという気持ちにかられてしまいます。

であるならば、年間報酬の30%でお客さんを紹介しますよ、という紹介会社から電話がかかってきた場合にその紹介会社からお客さんを紹介してもらうか、というと私の場合の答えはNoです。

Noとなる最大の理由は、そういった紹介会社がすべて「うさんくさい」からです。世の中にはもしかすると善良な紹介会社があって、本当に税理士を探していて困っている会社を紹介してくれるところもあるのやもしれませんが、紹介会社と紹介される会社がグルになり税理士と顧問契約を結ばせて、紹介手数料を徴収して、その後グルになっている会社がすぐに解約を申し出ることも、やろうと思えば簡単にできてしまいます。

繰り返しになりますが、もしかすると、善良な紹介会社があってそこから紹介してもらうことができればお客さんも税理士も紹介会社もみんなハッピーになれるわけですが、詐欺まがいの紹介会社があるかもしれないという心配が頭に浮かぶばかりに、紹介会社を利用する気にはなれないというところです。マルチ商法でうまくいけば儲かるという話があって、確かに自分がうまく立ち回ることができれば儲かるのかもしれないのけれども、そういったうまい話が簡単に実現できるはずはなく、自分が食い物にされるに決まっているからそういう話が来ても最初から相手にしない、という考え方と同様のことを顧問先紹介会社に対しては感じてしまいます。

果たして、善良は紹介会社は存在しているのでしょうかね。存在しているのだとすれば「悪貨は良貨を駆逐する」の状態になっているのかもしれませんね。

(投稿者:河野周輔)

お客さんの紹介を受けた税理士が紹介会社に支払う報酬は、だいたい年間顧問料の30%~70%くらいになるということでした。紹介コミッションが70%というのは普通であれば高いわけなのですが、なぜ高い紹介コミッションであっても成り立つのかというとそれは税理士の顧問契約という特殊性に原因があります。

税理士と会社が、一度顧問契約さえしてしまえば、通常は仕事を一緒にしていく中で、お互いの信頼関係も築けていけることがほとんどですのでそんなに簡単には解約にはなりません。信頼関係が築ければ、そこで税理士を乗り換えることに顧問先は何のメリットもありませんので一度仕事がスタートしてしまえば、すぐに乗り換えられるというケースはあまりお目にかかることはありません。顧問契約が5年続くと考えるならば、顧問料が年間50万円として50万円×5年間=250万円。これに対して紹介コミッションが50万円×70%=35万円であっても、35万円÷250万円=14%になりますので、そう高くはないと感じることもでき、70%の紹介コミッションが成り立ちうるということです。

(投稿者:河野周輔)

巷には、税理士を紹介してくれる民間の税理士紹介会社があります。ビジネスモデルとしては、紹介会社が税理士を探している会社から依頼を受けて、その会社にマッチした税理士を紹介し、その税理士の顧客になることを仲介するお仕事です。紹介会社の報酬は、税理士を探している会社からは報酬を取らず、紹介を受けた税理士から報酬を取る方式がほとんどかと思います。なぜならば税理士を探している会社は、このマッチングが完了すれば税理士に顧問料を支払うことになり、お金を受け取るのは税理士であるので、紹介会社は金銭利益を受ける税理士から報酬を取るのが自然であるからです。

紹介を受けた税理士が紹介会社に支払う報酬は、紹介会社にもよりますが、だいたい年間顧問料の30%~70%くらいになり、幅があります。例えば年間顧問料が50万円で、報酬が30%であると50万円×30%=15万円、報酬が70%であると50万円×70%=35万円となり、顧問契約が成立した場合、これだけの金額を税理士は紹介会社に支払う必要があります。

(投稿者:河野周輔)

贈与をするにあたって、「毎年111万円を贈与して贈与税申告を行い、1,000円を納税しておきさえすれば税務署に対して贈与を行ったという意思表示ができるので後で調査があったときに税務署に文句をつけられなくなるのでおすすめです」という意味合いのことを言う人がいますがこれは正しいでしょうか?

贈与税の申告を行い、納税することが贈与の証明には決してなりません。贈与税申告をしたとしても財産の実質的な移転が行われていなければ贈与は否認されます。もらった人が財産を支配している状態にきちんとなっていれば、申告書を出さなかったとしてもまったく心配する必要はありません。(出さなくても良いのは、暦年110万円までの非課税範囲内の場合です。110万円を超える場合は、もちろん申告が必要です。)

贈与税申告書の提出が、税務署に対して「水戸黄門の印籠」になるわけではなく、あくまで贈与の実質的実態が伴っているかどうかを常に気にしておく必要があるのです。

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