地方税の電子申告

カテゴリー: 電子申告

(投稿者:河野周輔)

会社を経営されている方はよくご存じかと思いますが、法人税の申告書は大別して、国税(法人税)と地方税(法人住民税と法人事業税)の2種類があります。ですので、会社の決算を行うと、法人税の納税は国(税務署)と地方(たとえば東京都)の2箇所(以上)に納めることになります。

電子申告のシステムも、この国と地方とで分けられています。国の電子申告は「e-Tax(イータックス)」、地方の電子申告は「eLtax(エルタックス)」と呼ばれ、それぞれ、全然別物のシステムになっています。当然、これらのシステムの運営者も異なります。e-Taxは国税庁が運営しており、eLtaxは一般社団法人地方税電子化協議会という法人が運営しています。一般社団法人地方税電子化協議会は、地方税申告の電子化を推進するために、全国の地方公共団体関係者が組織している団体です。

毎年、1月~3月になると、個人の確定申告期限が近づきますのでe-Taxを使って確定申告されている方は多くいますが、eLtaxについては、個人の確定申告では使いませんので、個人の方はあまりなじみがないと思います。法人であれば、地方税の申告は頻繁に行いますので、法人の税務申告に携わる人にとっては、今やeLtaxはなくてはならない存在になっています。

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